アニメプリパラ感想16話まで
ほんとは12話ずつ区切って感想を書こうと思ったけど
16話は徳田ねねの視点からひねた目線でプリパラとらぁらを知る特別な回だったからどうしても書きたくなった。
「貴方にとってアイドルとは?」という質問を投げかけられたアイドルが
「私が輝ける場所だから」と答えるのは割と一般的だけど
らぁらはプリパラを「みんなで輝ける場所」と称したのが改めて他の作品とは明確に違うなと感じた。
自分が楽しむこと、利益を得ること、メリットを感じること
それを主軸にした自己中心的な考えのアイドルでも
人を喜ばせたい、奉仕したい、役に立ちたいと
他者を主軸に考えるアイドルでもなく
らぁらは「みんなで」をすごく大事にしていて
それをアイドルという役職で確立できたのはプリパラだからだと思う。
アイドルはイメージ業であり商業でなので
決して善意による奉仕活動でも善行と割り切れるものでもないけど
一般的なアイドルがステージに立った瞬間からもうプロなのに対し
プリパラのアイドルはステージに立った瞬間プロではなくアマチュアとして光るのが強み。
それぞれが自分の思い描くアイドル像をお金や利益は関係なく追求できる
同人アイドルのようなステージ。
プロじゃないからこそ何にも縛られず誰からも抑圧されない自由なアイドル像を確立できること自体も革新的だし
そんな中でらぁらが目指すアイドル像が「みんなで輝けるアイドル」なのは本当に凄い!
ステージを見ている側の観客が「らぁらちゃんは凄い!」だけじゃなく
自分も輝いていると感じられるステージを作るというのは
一見するとシンプルなようで凄まじく高い高い理想だし
それをかけだしアイドルの段階で既に有言実行しているらぁら。
精神性の尊さが既に神の領域に片足突っ込んでて今改めて見ても凄いキャラクターだし
それを押し付けがましく演出したり説教がましく講釈を垂れさせないセンスあるスタッフの采配も見事。
「あなたらしいあなた」も「貴方が作り上げたあなた」もみ~んなあなた!
というのをそふぃを通じて見せてくれたらぁらだからこそ
かつて少女だった視聴者や少女でありたかった視聴者の心も救えたんだと思う。