プリズム日記 第05【Twin mirror♥compact】
無印プリパラ第二期の劇中歌
ドロシー&レオナの2人が歌う
「Twin mirror♥compact」
アニメ本編では双子の弟レオナがドロシーを想い、
姉ドロシーもまたレオナを想った末に歌った
『別れを決断する歌』なのだが、
私は未だにこの曲を聞くと必ず涙が溢れる。
1番のAメロでいかに二人が仲睦まじいかを
「ギュッと抱きしめ合ったら何でもできる」なんて
可愛い言い回しを使いながら歌い上げたのに
突然噛み締め合う「別々の道を歩み始めた」という現実。
「双子は2人で1人!2人はいつでも一緒で仲良し!」
そう言ってしまうのは簡単だし、
そう言ってしまった方が美しいファンタジーになる。
それが分かっている上でプリパラというジャンルは
この双子にあえて現実の道を歩ませる選択をすることで
2人に本物の命を吹き込もうとしたんだと私は感じた。
ドロシーは強気で頼りがいのある姉だと自負はしているが
本当は自分でも「レオナが居ないと何も出来ない」ことを自覚している。
レオナは弱気で陰ながら誰かを支えていきたいと想っているが
本当は自分でも「もうドロシーが居なくても1人で色々出来る」ことを自覚している。
そして何よりお互いがそう自覚している事を感じ合っている。
だからこそその部分をあやふやにせず
レオナは「だからこそ別々に生きよう!」
ドロシーは「怖いけどバイバイしよう!」と
潔く別れを決断し、それを歌ったのだ。
1番サビのドロシーが歌う
「少し怖いけどバイバイ」の部分、
ドロシーの素直さと絞り出した小さいけど確かな強さが滲み出ているし
その後レオナが被せる様に歌う
「見つめてバイバイ」も同様に
レオナの優しさと絞り出した小さいけど確かな強さが滲み出ている。
そしてツインミラー、すなわち合わせ鏡の様な
お互いの顔と心を覗きこんでさよなら!だけど愛は繋がっている!
肉体的にも精神的にも依存することなく
ただただ「好きだ」という気持ちだけで繋がりたいという
この双子の強さと純粋さが本当に無骨だけどそのまま現れていて
私はこれこそドロシーとレオナのロックだと思うし、
だからこそその間にシオンが立った時の
ドレッシングパフェはあそこまで格好いいんだと思った。
2番もまた2人の無骨さと純粋さの中にある強さが散りばめられていて
「双子ということに甘えて生きたくない!」
「勇気は分け合うのではなく交換こ!お互の勇気を胸に進みたい!」
「1人になるのは悲しいことじゃない!」
「お互い新しい自分になってまたはしゃごう!」
と涙が出そうになるくらい本当は強いわけじゃない双子の
精一杯の強がりが本当に健気で美しい。
「似てるようで似てないheart 鏡に映す未来
ほらね僕は僕 私は私で」
二人は仲良しだけど、双子だけど、それでも別々の人間。
そんな事実をもう1度しっかり噛み締めた後に歌う
最後の落ちサビ。
「Twin mirrorたたんでも ずっと二人はsister」
私はこの部分がこの曲で1番好きだ。
毎日見つめ合った2つの顔、2つの心、
合わせ鏡のようだった双子がツインミラーを畳んでも
二人は姉弟だし離れていたって愛で繋がっている。
この双子が今後どんな人生を歩もうとも
最後の最後に残るものは愛だし愛でしかない。
そんな無骨なメッセージを明るく強がりながら歌う双子の
健気さと儚さと美しさ。
これこそがアイドルの輝きだし
この世界が言うプリズムの輝きにほかならない!
どちらかが先に結婚したり、
どちらかに不幸があったり、
永遠に一緒には居られなくても
そこには永遠に無骨で強がりな愛情がある。
私はこの1曲にドロシーとレオナの過去と現在だけでなく
そんな未来も感じるから胸がいっぱいになって
涙が溢れてしまうんだと思う。
今後二人がどんな人生を歩むのかは分からないけど
14歳の双子が出したTwin mirror♥compactという
儚くて美しい「選択」が
今後色褪せることのない思い出になりプリズムの輝きをまとった記憶として
二人の人生を支えていく…。
そんなメッセージが込められているような気がするこの曲が
私は心の底から好きだし、
そんな脆く儚い強さを秘めた双子と
剛健で光り輝くダイヤモンドのような強さを秘めたシオンという少女が織りなす
ドレッシングパフェというロックな存在が大好きだ!
前回の日記で「プリズムストーン」について書くと予告したのに
今回はどうしてもこの記事を書きたかったので先延ばしにします。
ドレッシングパフェについても書きたいことが沢山あるので
次回はそのどちらかについて書こうと想います。