プリパラアイドル ゆきちゃんのアイドルタイム日記

プリリズ・プリパラ・プリチャンが好きなゆきのブログです。

カーネーションとプリパラ

NHKで放送されている連続テレビ小説の中でも
1番好きな「カーネーション」を最近また見返した。

 

洋服を作る洋裁店の店長が主人公で、
生まれてから亡くなるまでの間に洋服とそれを着る人と向き合いながら
人生の意味を見つめ続ける話。

 

朝ドラ主人公の清純でひたむきなイメージとは少し違う
勝ち気で力強くて覇気のある主人公も好きだし、
ファッションというテーマで人の人生や命まで考えたり向き合ったりする作品性も好きで
やっぱり今見ても傑作だと思う。

 

プリパラという作品の中でも、着替える事で違う自分になれる楽しさを皮切りに
ファッションが持つ力をプリパラらしい独特な視点と様々な角度で描いてきたけど
私はカーネーションの「奇跡を見せる資格」という言葉に強くプリパラを感じた。

 

「元気に振る舞えないであろう年寄りが元気に振る舞うだけで周りを驚かせられる」
「年寄りの自分が美味しそうにお酒を飲んだりうなぎを食べるだけで誰かを喜ばせる事ができる」
「それはとっても良い身分。奇跡を人に見せられる資格を得たってこと」
と論じていて、それはプリパラで言う神アイドルに通じていると私は思った。

 

金銭が発生せず、評価もプリパラの外までは波及しないプリパラ内における神アイドルという資格。
自己満足や勝者としてのトロフィー的な意味合いなのかと漠然と感じていたけど
「最も他人に奇跡を見せる資格のあるアイドル」という意味なんじゃないかと
私はカーネーションのそのくだりを見て感じた。

 

勝っても負けてもプリパラアイドル達は自分が信じた「可愛い」で勝負した事実だけでも美しいし
負けたアイドルは技術や経験、戦略や演出にこそ優劣があったかもしれないけど
精神の尊さは平等にあったと思う。

 

そんな中で選ばれた神アイドルに与えられたのは

「奇跡を見せる力」ではなく「奇跡を見せる資格」なのであって
あくまでその力は自分が内側から引き出すもの、
戦いの中で体得したり気づきにより得るものではなく
誰の中にも存在する煌めきなんだと気づいてもらう説得力なんじゃないかなって。

 

「自分は選ばれた人間なんかじゃなかった」
「私は可愛くないし、私より可愛い人は沢山居る」等
女の子が突きつけられる酷な壁に対して神アイドルがしてくれるのは
壁を破ってくれることでも壁を破る手伝いをしてくれることでもなく
「信じれば壁は必ず自分で破れると信じさせてくれる」こと。

 

「夢はもう夢じゃない、誰だって叶えられる」
その歌詞は誰が口にしても許されるものだけど
誰よりも説得力を持って歌う資格を得たアイドル
それがセインツでありそらみスマイルである神アイドルなんだと私は思った。