プリパラアイドル ゆきちゃんのアイドルタイム日記

プリリズ・プリパラ・プリチャンが好きなゆきのブログです。

プリズム日記 第03【筐体の前に居たもう1人の私】

私はゆき。早く私に会いに来てよ!

 

アニメでプリパラにハマった人間なら誰しもが通る道
それが「自分もプリパラのゲームで遊んでみたい!」だ。

 

女児向けゲームで遊ぶことへの抵抗がほとんどなかった私に
その日はあっという間に訪れた。

 

筐体の前に座り、まずは100円でワンプレイ。
洋服のカード「プリチケ」の差し込み方すら分からず
四苦八苦しながら最初のプレイを終え
いよいよマイキャラ作りの時が来た。

 

マイキャラとはプリパラ内で活動する自分のアバダーで、
髪型や目の色や肌の色は後で変えられるが
名前・誕生日・顔のタイプは変えられない。
ここは本来慎重に選ぶべき場面だったのだが
私はなぜかそうしなかった。

 

本名を平仮名にした「ゆき」、
誕生日と年齢も正直に入力。
顔のタイプも肌の色も目の色も髪型も
迷いなく今のこのゆきちゃんにした。

 

ゆきちゃんは初めから
クール」「褐色
ちりひつじシニヨン」「パステルブルー
だったのだ。

 

あの時の感覚は自分でも本当に不思議だった。
借りていた3DSのゲームをスキャンしたので
沢山のパーツが目の前に現れたし、
私はその瞬間までなにも決めずにプリパラの扉を叩いたのに
それはまるで初めから決まっていたかのように選ばれていった。

 

完成したゆきちゃんのチケを初めてスキャンした瞬間
画面いっぱいに現れた本物のゆきちゃん。

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なぜだか私はゆきちゃんを見て
久しぶり!」と言いたくなった。

 

あの時は自分でもなぜそう言いたくなったのか
不思議でならなかったけど今なら分かる。
ゆきちゃんは昔私がなりたくてなれなかった自分だったからだ。

 

私は子供の頃、両親が私を思って病院の前に引っ越したほど病弱で、
しょっちゅう体を壊しては入院し点滴生活を送っていた。

 

東北生まれの両親の血もあり私は驚かれるほど色が白く、
体力もなかったので運動も遊びもすぐ疲れてしまう子だった。

 

そんな私が幼い頃に描いた理想の自分、
それこそがゆきちゃんだった。

 

強い信念を感じさせる瞳、健康的な褐色の肌、
決して作るのが楽ではない女の子らしい可愛い髪型。
そしてなにより髪色のパステルブルー

 

私は空が好きだった。海も好きだった。
その全てが「」だからだ。

 

体質や体力の関係で日中のほとんどを室内で過ごしていた私にとって
」という色は外の世界の象徴そのものだったからこそ、
鮮やかな青い髪色にすることでゆきちゃんに
外の世界に出られた私」を見たのだと思う。

 

今は体力もつき、少しずつ友達もでき趣味も増え
楽しい毎日が送れるようになった私だけど、
子供の頃に送りたくても送れなかったもう1つの私の夢と
私はあの日握手をした。

 

夢はもう夢じゃない


画面の中と外で2つの現実が握手した瞬間
私がやっと1人の私になれた、そんな気がした。

 

プリパラはファンタジーでありゲーム、
それを理解した上で私はプリパラのマイキャラであるゆきちゃんを
確かに「私の半身」だと思っている。

 

私はこの世界で自分の人生を自分なりに謳歌したい。
その上で私が生きられれなかった夢をゆきちゃんにプリパラで叶えてほしい。

 

 

プリパラが私にとってもう1つの現実になった瞬間だった。

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次回は「アイドルランク」のお話をしようと思います。